老舗オフィス家具メーカーが提案する未来のオフィス空間


2010年、老舗のオフィス家具のメーカーが、未来のオフィス・理想のオフィス空間に関してのコンペティションを行いました。参加企業は、株式会社イトーキ、株式会社インターオフィス、株式会社内田洋行、コクヨオフィスシステム株式会社、株式会社岡村製作所、プラススペースデザイン株式会社の6社です。では、各企業はどのようなコンセプトを打ち出してきたのでしょうか。

○イトーキ
「オフィスLANの常識を変える、一枚のITネットワーク~LANシート」無線LAN対応のPCなどの機器を上に置くだけでネット接続可能な、無線LANの電波を封じ込めたLANシートを提案しました。電波は半径1mしか届かないので、外部からの不正アクセス防止にもなるため、無線LANの働きやすさと、有線LANの安全性を両立させました。

○インターオフィス
「iPhoneがもたらすニューワークプレイス」ゆったりとしたオフィス空間で、iPhoneやクラウドサービスなどの活用し、変化していくビジネスコミュニケーションに対応しながら働いていける環境を提案しました。

○内田洋行
「NO Rule もうルールはいらない」建築や内装工事をせずともオフィス空間を自在に設計でき、オフィス環境の急激な変化にも対応する、スマートインフィルという独自の提案を打ち出しました。他、用途に合わせてつなげたり、仕切ったりと自由にカスタマイズできる、レムナというオフィステーブル、LED照明による省エネ化、国産木材を利用した空間作りなどの環境を重視した提案も行っています。○コクヨオフィスシステム「適業適“場”」時代の変化に対応すること、コミュニケーションを活性化させることをメーンに考え、バッテリーシェアードデスク、ONチェア、ボードスクリーンなどを活用し、仕事に合わせて各人が“場”を選択できるオフィス環境を提案しています。

○株式会社岡村製作所
「Smart Work」Slim(各種無駄の見直しによってオフィスコストの削減・最適化を図る)、Stretch(コミュニケーションの活性化などにより、アウトプットの増大、質の向上、モチベーションアップ)、Wellness(心身を健康に保つ環境設定)という3つの要素の具現化に向けた目標を設定し、活力ある経営を実現するために求められる働き方の提案をしています。

○プラススペースデザイン
「私の“間(MA)”3つのMY MY SPACE MY TIME MY SENSE」各人の好みでデスク環境を自由につくれることなどによって、能力を最大限に行使できるような環境つくりの提案をしました。より厳しい情報管理が求められている現在、当時1位となったイトーキのLANシートのようなものが必要不可欠となっていくことでしょう。また、リラックスできるソファセットとローテーブルのスペースを作り、そこをミーティングや、商談、コミュニケーションの場などに活用することで、より良い会議ができたり、情報共有しやすくなり、社内が活性化されているという意見が多くあります。

徹底した情報管理やコミュニケーションを図る場など、各社が打ち出した提案に含まれているものが、未来というには早いかもしれませんが、このコンペティションから6年ほど経った現在、より強く求められているのです。このように、今までもこれからも、このような老舗のメーカーが新たなニーズに向けてさまざまな提案を打ち出していくことでしょう。